
- 2010年03月05日 (金) 18時30分
- 会員:500円
- 一般:1,000円
- お問い合わせ: 東京日仏学院 (03)5206-2500
どのシネアストがそれぞれの映画の中で「雲」に役割を与えてきたか、ということに注目している映画史家、批評家は非常に稀である。
絵画の世界では、雲は、一般的に‐顔と一緒に描かれ‐画家の力量の見せどころのひとつとなっていて、レオナルド・ダ・ヴィンチを始め、数多くのアーティストが、雲を表現する難しさをメモに残している。「空の装飾」、表面のない身体、レオナルド・ダ・ヴィンチの表現を借りれば、「逃げさるイメージ」であり、バシュラールによれば、風の本質、空気のよう想像力、(つまり)雲は、夢想とイマジネーションにとって特権的な媒体となっているのである。
ドミニク・パイーニ
講演会で取り上げられる作品:
- 『奇跡』カール・テオドール・ドライヤー
- 『雲から抵抗へ』ジャン=マリー・ストローブ/ダニエル・ユイレ
- 『砂漠のシモン』ルイス・ブニュエル
- 『アンダルシアの犬』ルイス・ブニュエル
- 『獣人』ジャン・ルノワール]
- 『不良少女モニカ』イングマール・ベルイマン
- 『怒りのキューバ』ミハイル・カラトーゾフ
- 『アレクサンドル・ネフスキー』セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 『アラン』ロバート・J・フラハティー
- 『ピクニック』ジャン・ルノワール
- 『ブリスフリー・ユアーズ』アピチャッポン・ウィーラセタクン
- 『アパッチ砦』ジョン・フォード
ドミニク・パイーニ
1990年から2000年まで、シネマテーク・フランセーズの館長を務め、その後、2000年から2005年までパリのポンピドゥー・センターの文化発展部のディレクターに就任し、「ヒッチコックとアート」(2001年)、「ジャン・コクトー、20世紀の潮流の中で」(2004年)、「迷宮アントナン・アルトー」(2005年)など数々の展覧会をコミッショナーとして手掛ける。現在はエコール・デュ・ルーブルやシネマテーク・フランセーズなどで講義を行う傍ら、世界各国の映画祭でセレクションや講演を行う。主な著作は「映画、近代のアート」、「展示された時間」(共にカイエ・デュ・シネマ社)、「影の魅惑」(イエロ・ナウ社)。
※ドミニク・パイーニの講演会に先立ち、ガス・ヴァン・サントの『ジェリー』を上映します。
『ジェリー』(アメリカ/2002年/ベータカム/1時間43分/日本語字幕付/フィルム提供:GAGA)
監督、脚本:ガス・ヴァン・サント
出演:マット・デイモン
ケイシー・アフレック
アラン・フレシェールとル・フレノワ国立近代アート・スタジオの奇跡(企画協力:ドミニク・パイーニ)
上映開催期間:2010年2月26日~3月14日
インスタレーション・写真展開催期間:2010年3月6日~31日
東京国立近代美術館フィルムセンターで現在開催中の「戦後フランス映画ポスターの世界」にて
ドミニク・パイーニ氏の講演「戦後フランス映画への視点」(2010年3月4日)が行われます。

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