特集・特別企画: 読書の秋2010
文学と文学をめぐるもの
「読書の秋」 光と陰の間で
『エレーヌ・ベールの日記』をめぐって
  • 2010年10月27日 (水) 19時00分 - 21時00分
  • 会員:入場無料
  • 一般:入場無料
  • フランス語と日本語、同時通訳付き
  • お問い合わせ: 東京日仏学院(03-5206-2500)

「いま現在、わたしたちは歴史を生きている。(中略)それを単純な説明文にしてしまう者たちは、偉ぶっているがいい。そうして解説の一行の中に、どれほどひとりひとりの深い苦しみが隠されているか、彼らにはいつかわかるだろうか?」(飛幡祐規訳『エレーヌ・ベールの日記』、岩波書店)
1942年、ナチス・ドイツ占領下のパリ。21歳のエレーヌ・ベールはアンネ・フランクと同様に日記を書き始め、捕らえられるまで綴り続けました。彼女はアウシュヴィッツからベルゲン・ベルゼンの強制収容所に移された後、1945年に息を引き取ります。
フランスで2008年に出版されたこの日記は世界中で多くの感動を呼びました。高い文学性を持つテクストが問いかけます。ある時代に起きた残虐な行為を理解するのに、個人の証言がもつ意味とは?「記憶を現在と後世に伝えていく義務」という概念に、どんな意義を与えるべきか?

 

ノルベール・チャルニーは1954年に生まれ、ヴェルサイユ大学区大学附設教員養成部にて現代文学の教鞭をとっています。多くの文芸誌に批評を寄せ、また、小説『Les Valises(荷物)』の著者でもあり、この作品ではアカデミー・フランセーズのRoland de Jouvenel賞を受賞しています。3作の名作古典(『赤と黒』、『ゴリオ爺さん』、『ジャックとその主人』)のあとがきを担当し、『エレーヌ・ベールの日記』の学習版(フランスでのみ出版)では、解説を担当しています。

 

 

飛幡祐規は1956年に東京で生まれ、1974年よりフランスに居を構え、1987年より本格的に執筆活動を始めます。『エレーヌ・ベールの日記』の他アンナ・ガヴァルダ著 『泣きたい気分』、シャンタル・トマ著 『王妃に別れを告げて』、ファトゥ・ディオム著『大西洋の海草のように』など重要な作品の翻訳を手がけています。また現代フランス社会に関する著作も多く、広くフランス社会の現実を日本に伝え続けています。

代表作:
『ふだん着のパリ案内』 晶文社 (1991年)
『素顔のフランス通信』 晶文社 (1994年)
『「とってもジュテーム」にご用心!ふだん着のフランス語』 晶文社 (1998年)
『つばめが一羽でプランタン?』 白水社 (2002年)
『それでも住みたいフランス』 新潮社 (2007年)

 

講演会の後にはサイン会を予定しております。本のご予約は欧明社にて承ります。

アクセス
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